CONCEPT ARCHAEOLOGY
概念考古学
“当たり前”は、誰かが発明した設計物だ。
健康、自由、恋愛、普通。僕らが昔からあったと思い込んでいる言葉は、 たいてい誰かが、ある時代に、ある目的で発明したものだ。
その言葉がいつ生まれ、何を解決し、何を隠したかを掘り起こす。 そして、もう一度設計し直す。常識の地層を掘る、ひとり考古学。
発掘・執筆:伊東雄歩
発掘記録 5件
- 最高古代の比喩/近代の最上級
「最高!」と叫ぶとき、僕らは良し悪しを“縦の高さ”に翻訳している。良いものが上、という前提に、誰も理由を持っていない。
約6分掘り起こす → - 幸福古代〜近代
「幸せになりたい」と口にした時点で、たぶんもう半分逃げられている。理由は、言葉の中にある。
約6分掘り起こす → - 健康幕末〜明治/近代
健康診断の結果でへこむ、あの感情。あれは君のものじゃない。たかだか150年前に鋳造され、戦争とアプリで磨き直された物差しが、まだ鳴っているだけだ。
約7分掘り起こす → - 自由前近代の漢語/明治の翻訳語
「自由」は、明治より前は、ほとんど悪口だった。わがまま、自分勝手。その負の含みに、僕らは今も足を取られている。
約7分掘り起こす → - フランチャイズ中世フランス/近代アメリカ
「自由」という意味の言葉が、いまや人を最も縛る契約の名前になっている。フランチャイズは、意味が反転したまま僕らが使い続けている、めずらしい概念だ。
約8分掘り起こす →